経済産業省のロボット政策室で「ロボメイツ」をPR

活動ブログ
経済産業省のロボット政策室で「ロボメイツ」をPR

弊社が入会した「FA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会)」のイベントを通して、経済産業省ロボット政策室のご担当者様に産業用ロボットオペレーター育成事業「ロボメイツ」へ興味を持っていただきました。その後、ロボットの試作品を持ち、2022年7月に初めて東京・霞が関の経済産業省へ。10月にも展示会のブースを見ていただくなど、連携に向けた動きを続けています。

きっかけは「FA・ロボットシステムインテグレータ協会」

4月にFA・ロボットシステムインテグレータ協会へ入会

産業用ロボットオペレーターを育成する教育事業「ロボメイツ」を運営する弊社は、この事業を推進するため、2022年4月に「FA・ロボットシステムインテグレータ協会(Japan Factory Automation & Robot System Integrator Association)」へ入会しました。

FA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会)
産業用ロボットオペレーター育成プロジェクト「ロボメイツ」

ロボットシステムインテグレータ(ロボットSIer)とは

ロボットシステムインテグレータ(ロボットSIer)とは、ロボットの導入を検討している企業に対してサポートをする事業者のことで、技術者を指す場合もあります。SIerはエスアイアー、またはエスアイヤーと読みます。
システムの計画から実際の運用まで、提案、設計、組み立てなど幅広い業務を担当します。企業が抱える課題を分析し、解決にどんなロボットが必要かを考え、生産ラインでのロボットの動き方やプログラム、周辺設備を整えるなどそれぞれの現場に合わせたシステムを構築します。
ロボットメーカーが「ロボットをつくるプロ」なら、ロボットSIerは「ロボットを活用するプロ」といえるでしょう。

Webマガジン「ロボメイツMAGAZINE」
ロボット関連の仕事>ロボットシステムインテグレータ(ロボットSIer)

FA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会)とは

FA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer<エスアイアー>協会)は、一般社団法人日本ロボット工業会の特定事業委員会です。ロボットSIerを中心にメーカーなど関連業種の企業が多数集まり、業界の発展のために活動しています。
弊社はロボットSIer事業者ではありませんが、ロボット教育プロジェクト「ロボメイツ」は、ロボットオペレーターのみならずSIerの技術者の育成も目的に活動しており、入会を認めていただくことができました。

FA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会)

経済産業省のご担当者様が「ロボメイツ」へ関心

FA・ロボットシステムインテグレータ協会のイベントで、経済産業省のロボット推進室のご担当者様へ弊社社長の畠中がご挨拶した際、その方が「ロボメイツ」へご興味を持ってくださいました。
その後、同協会の別のイベントでもお会いしてロボメイツのチラシをお見せしながらより詳しいご説明をすることができ、後日、オンライン形式にて、ロボット推進室の他の担当の方々もいらっしゃる場でプレゼンテーションをする機会をいただくことになりました。

経済産業省のロボット政策

「産学が連携した人材育成枠組の構築」を進める

経済産業省では、ロボット政策について「産学が連携した人材育成枠組の構築」という施策を進めています。
同省のWebサイトには、「ロボットの設計・開発や導入に係る人材が不足している現状を踏まえ、産業界と教育機関等が連携しオールジャパンでロボット人材を育成します」とあります。
まさに、私たちがロボット教育事業「ロボメイツ」を通して行っている、産学連携の人材育成活動やコンソーシアムの構築と目指すところは同じです。

出典:経済産業省Webサイト「ロボット」のページ

未来ロボティクスエンジニア育成協議会(CHERSI)とは

2020年6月、経済産業省が主導し、産学が連携してロボットに関連する人材を育成する「未来ロボティクスエンジニア育成協議会(The Consortium of Human Education for Future Robot System Integration)」(略称CHERSI=チェルシー)が、「ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会(Robot Revolution & Industrial IoT Initiative)」(通称RRI)の下に設立されました。

RRIのWebサイトなどによると、産業界からはロボットメーカー7社とFA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会)が、教育機関からは国立高等専門学校機構、全国工業高等学校長協会、高齢・障害・求職者雇用支援機構が参画。産業界のシーズと教育機関のニーズとのマッチングを通じた人材の育成を目的としています。
活動計画として、産業界側からは、ロボットの最新の技術の動向やシーズを教育機関に提供すること、例えば講師の派遣(出前授業)やロボット、シミュレーターの提供などが挙げられています。一方、教育機関等からのニーズには、工場見学やインターンシップ受け入れ、ロボットスクール受講などがあります。

私たちの進める「ロボメイツ」の活動が経済産業省の「CHERSI」の活動にとても近いということで、同省のロボット政策室のご担当者様に興味を持っていただけました。

参考:ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会Webサイトのページ
【産学が連携した「未来ロボティクスエンジニア育成協議会(CHERSI)」を 正式に設立しました】

ロボット教材の試作品を手に、経済産業省へ

まずはオンライン説明

オンライン形式での説明には経済産業省から5人ほどの方にご参加いただき、PowerPointで作ったスライドを使って産業用ロボットオペレーター育成プロジェクト「ロボメイツ」の仕組みや活動に関するプレゼンテーションを行いました。
その際、活動について、やはり「CHERSI」に近いと共感のお言葉をいただきました。

産技短大の教授と学生がロボットを試作

オンライン説明の際、未完成でお見せできていないものがありました。
オリジナルのロボット教材です。
ロボットの試作品ができたら東京へ持参してご覧いただけることになり、ロボメイツの活動にご協力くださっている産業技術短期大学教授の二井見博文博士へ相談しました。
二井見先生も、アルバイトとしてロボメイツへ参加している同大の学生さんも、多忙な間を縫って猛スピードで試作品を仕上げてくれました。

関連記事:産業技術短期大学と連携、ロボット教材開発やイベントを実施

7月、いよいよ東京・霞が関へ

そして2022年7月、いよいよ東京・霞が関へ向かう日がやってきました。
ロボットを作ってくれたお二人に感謝しながら、ロボットの試作品2台を手に経済産業省を訪問。同省製造産業局ロボット政策室から4人、同局素形材産業室から1人、計5人の方にお集まりいただき、「ロボメイツ」のプレゼンテーションを行いました。

ロボット教材への反応、ご感想

初号機から改良を重ねたアームロボットの試作品を、皆さんに実際に動かしていただきました。
ロボメイツのロボット教材は、子どもが喜びそうな動物型などのおもちゃではなく、アームロボットなどものづくり現場で活躍する「産業用ロボット」をコンセプトにしています。ロボットオペレーターやシステムインテグレータ(SIer)など、将来の職業とロボットを結びつけるためです。
産技短大の二井見教授と開発する教材の目標は、アームロボットと搬送用ロボットなど複数を組み合わせて机の上に「ミニマル工場」をつくることです。実際のものづくりの現場により近い形で、子どもたちの工夫も生かせます。
経産省の方は、「ミニマル工場という企画がいい。机の上でアームロボットを動かして、友達と協力して生産ラインをつくる。そのコンセプトがいいですね」と共感してくださいました。

また、ロボメイツの教材、授業の中に「ロボットフレンドリー」を取り入れてほしいとのご依頼がありました。
ロボットは人間と同じように働けるわけではないので、導入する際に、使う側の業務の流れや施設を「ロボットフレンドリーな環境」=ロボットにとって働きやすい環境へ整えることが必要です。
「ロボットフレンドリーについて教え、ロボットが働きやすい環境を授業の中で考えさせる。そんな仕掛けを取り入れてほしいです」とのアドバイスもいただきました。

展示会の「ロボメイツ」ブースへご来訪

10月、弊社は東京ビッグサイトで行われたロボット関連の展示会「Japan Robot Week」に参加しました。ロボメイツのブースへお越しくださった経済産業省のご担当者様は、「CHERSI」をはじめ関連するいろいろなお話をしてくださいました。
私たちは、このように興味を持ち、継続して関心をお寄せいただいていることを励みにしながら、産学官の連携を視野に「子どもたちが楽しんで知る・つくる・動かす」ことのできる教材や授業、イベントの改良に引き続き注力してまいります。

まとめ

「FA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会)」のイベントを通して、経済産業省ロボット政策室のご担当者様に産業用ロボットオペレーター育成事業「ロボメイツ」へ興味を持っていただいたことをきっかけに、ロボットの試作品を持って、2022年7月に初めて東京・霞が関の経済産業省でPRをする機会を得ました。10月にも展示会のブースを見ていただくなど交流を続けており、産学に続く「官」との連携を広げ、深めていくためにも、ロボメイツの教材や授業、イベントの改良に注力してまいります。

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